クレジットカードの海外旅行傷害保険を活用した補償選び
クレジットカード会社の申込書やホームページで、クレジットカードにセットされる「海外旅行傷害保険」で海外でのケガ・病気の治療費や携行品の損害、死亡保険金が補償されると書かれているのをよく見かけます。けれども、内容をよく確認しないで海外旅行に出発してしまうと思わぬトラブルになる場合があります。このページでは、クレジットカードの海外旅行傷害保険がセットされる条件や、クレジットカードの保険を活用した海外旅行保険の補償選びをご紹介します。
海外旅行傷害保険がセットされない場合もある!?
クレジットカードの海外旅行傷害保険は、各カードによって補償内容が異なるだけでなく、保険自体がセットされる条件があります。このセット方法については、「利用付帯」と「自動付帯」の2パターンがありますので、ご自身のカードがどちらになるかしっかり確認しておきましょう。なお、下記の「利用付帯」「自動付帯」に関わらず、海外旅行傷害保険がセットされていないクレジットカードもございますのでご注意ください。
- <利用付帯>
- <自動付帯>
旅行代金の一部(ツアー料金・航空券等)をそのクレジットカードで決済しないと海外旅行傷害保険が適用されないもの。弊社調べ(※)では、カード年会費が無料もしくは1,000円前後の一般カードにおいて、海外旅行傷害保険がセットされているカード券種25枚に対して40%(10枚)が「利用付帯」になっていました。
旅行代金の決済有無に関わらず、自動的に会員規約に記載されている海外旅行傷害保険が付帯されるもの。弊社調べ(※)では、ゴールドカード以上であれば「自動付帯」になっているものが大半(調査38券種のうち35枚が「自動付帯」)を占める結果となりました。なお、セットの有無・補償内容は、各社・各カード券種によって異なりますので、お手持ちのクレジットカード会社のホームページや利用規約等でご確認ください。
※国内主要カード発行会社46社(銀行系・信販系・流通系・交通系等)のホームページ・利用規約等から弊社が独自に調査したもの(2018年10月現在)
「最高●千万円まで補償」は何の補償?
クレジットカードの申込書等で、「海外旅行傷害保険が最高3,000万円」と記載されていることがあります。さて、何の補償を指しているのでしょうか?これは、傷害死亡や傷害後遺障害の保険金額を記載していることが多く、何でも3,000万円まで補償されると誤解しないように注意してください。
傷害死亡や傷害後遺障害も必要な補償項目ですが、海外ではケガ・病気で手術や入院した場合に治療費が高額になる場合があるため、治療・救援費用の保険金額をチェックしておくことが大切です。
2017年度の弊社海外旅行保険事故データから一例をご紹介すると、「ホテルでシャワー中に滑って転倒し、大腿骨頚部骨折と診断され10日間入院・手術、その後看護師が付き添い医療搬送した結果、合計1,163万円の治療・救援費用をお支払いした」という事故がありました。
治療・救援費用は、ゴールドカードでも一般的に200万円~300万円で設定されているものが多く、このような高額な治療費に対しては補償が不足してしまうので、この部分に備えるために海外旅行保険も加入することをおすすめしています。
※その他の事故実例は、こちら
上記を踏まえ、より安心・安全な海外旅行に向けてクレジットカードの海外旅行傷害保険と海外旅行保険を組み合わせたプラン選びをご紹介します。クレジットカードにセットされた海外旅行傷害保険に「t@bihoたびほ」の「おすすめプランカスタマイズ」を合わせることで、不足感のある補償をカバーし、通常「t@bihoたびほ」でおすすめしている「おすすめプラン」に近い補償を準備することができます。
海外旅行保険ならではの対応
緊急時の事故対応の違い
クレジットカードにセットされている保険の場合、契約確認などに時間がかかることでの事故対応の遅れや病院の手配から通訳の手配までご自身で対処しなければならない場合があります。
キャッシュレスメディカルサービス
クレジットカードの保険では、現地の病院で治療を受けた場合は一旦ご自身で治療費を支払う必要があります。
もちろん帰国後にクレジットカードにセットされている海外旅行傷害保険の保険会社に申請することで治療費が補償の範囲内で戻ってきますが、日本国内より高額な治療費を一旦立て替えることになり、一時的に大きな負担になる場合があります。海外旅行保険に加入しておけば、提携病院での受診は窓口での一時的な治療費の立て替えが発生しないので、この点もメリットと言えるでしょう。
■キャッシュレスメディカルサービスの仕組みとご利用方法
※キャッシュレスメディカルサービスをご利用の場合は、t@bihoサポートラインにご連絡いただき、提携病院の予約を行ったうえで受診してください。
付保証明書の発行
国・地域によっては、医療費に関して一定額以上の保険に加入していなければ入国を許可しない場合があります。入国審査で保険加入の証明書を求められることがあるため、「t@bihoたびほ」ではマイページから付保証明書(7ヵ国語・3通貨対応)のPDFをダウンロードできますが、クレジットカード会社に付保証明書の発行を依頼した場合はお手元に届くまで時間を要することから、ビザ申請や出発まで時間がない方は海外旅行保険で補償を手厚くするだけでなく、必要書類を揃えるのもスムーズになります。
留学・ワーキングホリデーの場合の注意点
クレジットカードにセットされる海外旅行傷害保険の保険期間は、ご出発から60日間~90日間となっているものがほとんどです。留学・ワーキングホリデーの期間がクレジットカードの補償期間よりも長くなる場合には、旅行目的「留学」「ワーキングホリデー」で1年間(延長で最大2年間)ご加入いただける「t@bihoたびほ」を是非ご検討ください。
※留学・ワーキングホリデーをご検討されている方は、こちら