【特集】ドクターズ・インタビュー:オーストラリア(さくらファミリークリニック)

留学やワーキングホリデーなどでオーストラリアに長期滞在される場合、体調を崩したり、ケガをして病院で受診することもあると思います。日本語で対応してもらえる病院があるといえども、やはり病気やケガ等は出来る限り予防したいもの。そこで、弊社のオーストラリア(ブリスベン)のキャッシュレス提携病院である「さくらファミリークリニック・吉田まゆみ先生」に現地で予め気をつけたいことをインタビューしました。
Q:オーストラリアでよくある病気やケガを教えてください
A:季節ごとや、留学・ワーキングホリデー中に多い事例をご紹介します。
季節ごと
春 | 春先には花粉症が多くみられます。こちらに来て初めて症状が出る方もいます。 |
夏 | 夏の虫刺されや日焼けが大変多いです。 虫刺されで特に注意したいのは、地域により水辺で見られる「サンドフライ」です。大きさが1~3ミリのとても小さいハエのような虫で、一度に数十箇所も刺されることも珍しくありません。刺されると強いかゆみが出るほか、掻くと悪化しますので注意しましょう。 |
秋・冬 | オーストラリアの冬は穏やかですが、インフルエンザや風邪は例年8月をピークに流行します。 |
通年
・年間を通しては、慣れない環境によるストレスからニキビ、生理不順なども多くみられます。
・引っ越し先でハウスダストなどによるじんましんに悩まされることもあります。
・体や心の不調も多くみられます。
留学・ワーキングホリデー
・ファームでの腰痛やレストランのキッチンでの仕事によるやけどや手荒れなどは、早めにしっかり治していくことが大切です。
Q:自分でできる対処法を教えてください
A:現地ならではの予防法や市販薬がありますのでご紹介します。
病気
自分でできる対処法
・日頃から睡眠や食事をしっかりとって無理のないスケジュールを立てることが大切です。
・日本人はつい頑張り過ぎてしまい、具合が多少悪くても仕事や学校に行ったりしますが、オーストラリアではしっかり休んで早く元気になることが大切とされています。
・市販の風邪薬は、「Panadol(パナドール)」や「Nurofen(ニュロフェン)」などが一般的です。薬局やスーパーで日本よりかなり安価で購入できます。解熱効果と鎮痛効果があるので、常備しておくと安心です。通常は2錠服用ですが、日本のお薬より強いので、最初は1錠ずつ試してみてください。
予防
・オーストラリアならではの、マヌカハニーやプロポリスで免疫力を高めて病気を予防するのもとても良いと思います。
・海外ではマスクをしていると周りの人に驚かれるので、具合が悪い時は出歩かず家で休んでください。
虫刺され・日焼け・やけど
自分でできる対処法
・スーパーや薬局で、虫除けの塗り薬やスプレーは手軽に買えます。「Aeroguard(エアロガード)」などのブランドがよく売っています。肌が弱い人は子ども向けのものを買うと良いかと思います。
・刺されたらできるだけ掻かずに、かゆみ止めクリームや飲み薬で対処しましょう。薬局で相談すれば、処方箋が要らないお薬を出してもらうことができます。
予防
・しっかり虫除けスプレーや日焼け止め、長袖、帽子、サングラスを着用して予防してください。特に海や山に行くときは必ず予防してください。
「やけどをしたらどうしたらいいの?」
やけどをした場合は、一刻も早く水で冷やして熱を取り除くことが大切です。流れている水(水道水やシャワーなど)で20分ほど冷やすことができれば、水ぶくれなどの悪化を防ぐことができます。冷た過ぎると患部が壊死してしまうこともあるので、氷や氷水の使用は避けてください。服の上からのやけどは、すぐに衣類を脱いで、シャワーで冷やしてください。顔のやけどや、指や関節にかかるやけど、広範囲のやけど、乳幼児のやけどなどの場合は、冷やしてからすぐに病院へ行くことをお勧めします。仕事先でやけどをして、忙しいからといって放置しておくと、症状がひどくなってしまうので、必ず休憩をとってから冷やしましょう。軽度の場合は薬局で市販薬でも対応は可能ですが、アレルギーや感染症等で悪化することもありますのでご注意ください。
生活面で気をつけたいこと
・海外では色々な出会いもあるかと思いますが、性病予防のためコンドームは必ず使ってください。
・緊急避妊ピルも薬局で購入可能です。「Morning after pill(モーニングアフターピル)をください」と薬剤師さんに聞いてください。できるだけ早めに飲む必要がありますので、避妊に失敗したらすぐに飲んでください。
最後に
当院では、医師だけでなく、スタッフも日本人ですので、病気、ケガや精神面のサポートも充実している環境です。何でもお気軽にご相談ください。また、病気やケガでお休みを余儀なくされた場合、学校や勤務先に出す診断書をお出しできますので、その際は無理せずにお家でゆっくりされてください。

Sakura Family Clinic(さくらファミリークリニック) | |
診療時間 | 月~金 08:00-17:00 |
住所 | Level 4, 141 Queen St., Brisbane City 4000 |
医療機関区分 | 一般 |
女医 | 在籍(婦人科対応可) |
日本語医師 | 在籍 |
日本語スタッフ | 在籍 |
ご利用方法
- t@bihoサポートラインにご連絡ください。
- 受診の際にはパスポート等の身分証明書をご持参ください。お持ちの場合は、契約内容(PDF)、付保証明書(PDF)、保険契約証(※)も合わせてご持参ください。
- キャッシュレス提携病院の受付で、お名前、パスポート(お持ちの場合は上記書類)の提示、t@bihoサポートラインから予約の旨等をお伝えいただき、当サービスのご利用をお申し出ください。
- キャッシュレス提携病院に備え付けの書面内容をご確認の上、ご記入いただき、受診してください。
- 医療通訳が必要な場合はt@bihoサポートラインにご連絡ください。(原則、日本語から英語による電話通訳となります)
- ※ ご利用がスムーズにいかない場合は、t@bihoサポートラインにご連絡ください。
- ※ ご旅行目的が留学・駐在・ワーキングホリデーのお客さまには、ご契約後、郵送にて保険契約証をお届けします。観光・商用のお客さまには保険契約証はお送りしておりません。契約証をご希望の方には有償(400円・税込)にてお届けしております。(マイページからお手続きください)
※こちらで紹介している対処法は一例のため、状況や環境により最適な対処法が異なります。緊急の場合は救急車を呼ぶなどの状況等に応じた必要な行動を取ってください。