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【特集】ドクターズ・インタビュー:フランス(パリ・アメリカンホスピタル)

パリ・アメリカンホスピタル 三村佳弘先生

 歴史的伝統と新しい文化が共存するフランス。語学留学やワーキングホリデーだけでなく、料理・芸術などの文化や伝統技術を学ぶために世界から留学生が集うのもフランス留学の特長です。医療先進国なので医療の技術レベルは問題ないとしても、言葉の壁や受診方法などの不安はつきものだと思います。本ページでは、弊社のフランス(パリ)のキャッシュレス提携病院「パリ・アメリカンホスピタル 三村佳弘先生」にお話を伺いました。


Q:フランスの医療事情について教えてください

   

A:医療先進国なので日本と医療事情にあまり違いはありません。

 ただ、病院の受診方法が日本とは異なります。日本のように患者自身の自己判断で専門医に直接予約を取って診てもらうことはできないのでご注意ください。フランスでは、まず一般医(Médecin Généraliste)などのかかりつけ医で診察を受けたうえで、必要があれば紹介状を発行してもらい専門医を受診するという流れになります。なお、一般医は、軽い症状であれば、外傷等の整形外科分野から内科・皮膚科・眼科などの幅広い診察・処置ができます。

フランス医療事情の長所と短所(日本との比較)
長所
  • 一人あたりの診療時間が長い
  • 検査結果を原則として患者に渡す
  • 混合診療が可能(保険診療と保険外診療を混ぜることが可能)
  • 処方箋の有効期限が長い(フランス:3か月間、日本:4日間)
短所
  • 日本語が通じる医師が少ない
  • 予約が取りにくい
  • かかりつけ医の紹介がないと専門医を受診できない
  • 検査を受ける場所が離れていることが多い


Q:薬ついて教えてください

A:薬は日本とほとんど変わりません。

 日本の薬と代替可能な商品はフランスでも販売されています。ただし、体の大きさで量が変わる薬がありますので、鎮痛剤や解熱剤、貼り薬などで常備されているものがあれば、必要に応じて日本から持ってきた方がよい場合があります。また、現地では一般的に流通していない漢方薬、ポカリスエット(顆粒タイプ)、マスク、眼帯、携帯カイロ、冷却シート(冷えピタなど)についても、常用されている場合は日本から持参した方がよいでしょう。



Q:フランス特有の病気はあるのでしょうか?

A:ありません。

 例えば、フランスでは「ガストロ」と呼ばれている病気も、呼び方が違うだけで日本においてはウイルスや細菌等による嘔吐下痢症のこと。ただ、食物アレルギーや花粉症などは、各国の環境により特徴がありますので、日本では発症していなかった方もフランス滞在中に発症することもあります。また、パリは札幌よりも北に位置しているため、日本よりも一日の日照時間が少ない季節があります。そのため、小児では、ビタミンD不足による免疫力低下を防ぐため、ビタミンDを処方して対策する場合もあります。(注)海外旅行保険では予防などに関する医療費は保険金の支払い対象外です。



Q:フランス滞在中によくある病気やケガを教えてください

A:長時間のフライトになるため、体調を崩されて嘔吐や下痢の症状で受診される方が多いです。

 その他、日本ではまれですがヨーロッパで受診頻度が高い病気は『ライム病』です。暖かい季節にハイキングや山登りを楽しむアクティビティの人気があり、草むらや森に生息するマダニに噛まれてライム病を発症する方がいらっしゃいます。アウトドアを楽しまれる場合は、足を露出しないことと、場合によってはダニ除けスプレーを使用してください。

フランス・チャモニー


最後に

 American Hospital of Paris(パリ・アメリカンホスピタル)は、検査と入院施設も備えており、最先端技術と充実したサービスにより、総合病院として施設内でトータルな治療を受けていただけます。また、日本語対応サービスを開始してから30年以上の実績があり、医療通訳においては看護師を含めて複数名が在籍、診療時間中は常に待機していますので安心して受診していただけます。
 このたびインタビューさせていただいた三村先生は、内科・皮膚科分野の家庭医として活躍されており、日本の医学部卒でフランスでの医療行為を認められている唯一の医師です。普段から「親しみやすさ」を大切にされているとのこと。

American Hospital of Paris(パリ・アメリカンホスピタル)
American Hospital of Paris(パリ・アメリカンホスピタル)
診療時間月~金 9:00-18:00(昼休みあり:不定期)
土 9:00-13:00
住所63, Blvd., Victor Hugo 92202 Neuilly
医療機関区分総合病院
女医在籍(婦人科対応可)
日本語医師在籍
日本語スタッフ在籍

ご利用方法

  1. t@bihoサポートラインにご連絡ください。
  2. 受診の際にはパスポート等の身分証明書をご持参ください。お持ちの場合は、契約内容(PDF)、付保証明書(PDF)、保険契約証(※)も合わせてご持参ください。
  3. キャッシュレス提携病院の受付で、お名前、パスポート(お持ちの場合は上記書類)の提示、t@bihoサポートラインから予約の旨等をお伝えいただき、当サービスのご利用をお申し出ください。
  4. キャッシュレス提携病院に備え付けの書面内容をご確認の上、ご記入いただき、受診してください。
  5. 医療通訳が必要な場合はt@bihoサポートラインにご連絡ください。(原則、日本語から英語による電話通訳となります)
  • ※ ご利用がスムーズにいかない場合は、t@bihoサポートラインにご連絡ください。
  • ※ ご旅行目的が留学・駐在・ワーキングホリデーのお客さまには、ご契約後、郵送にて保険契約証をお届けします。観光・商用のお客さまには保険契約証はお送りしておりません。契約証をご希望の方には有償(400円・税込)にてお届けしております。(マイページからお手続きください)
  • ※ キャッシュレス提携病院の住所、電話番号、営業時間、提携関係等はやむを得ず変更される場合があります。最新の情報は、キャッシュレス提携病院一覧でご確認ください。
    

※こちらで紹介している対処法は一例のため、状況や環境により最適な対処法が異なります。緊急の場合は救急車を呼ぶなどの状況等に応じた必要な行動を取ってください。